【体験談】英語話せてるのでは? と思えた瞬間
この記事では、ぼくの経験を振り返りながら英語が話せるようになるまでの過程で大切なことをまとめたいと思います。
このサイトの作成するにあたり、過去自分がどのように英語を話せるようになっていったかを思い浮かべました。
ぼくは学校で国際学科を専攻してたわけでもなく、留学経験もありません。
もちろん勉強を始める前は英語が話せませんでした。
しかし、英語学習をはじめ、勉強しているうちに話せるようになったきっかけがあり、今の仕事でも役立っています。
先に答えを言うと、話せるまでに大切なことは、基礎知識とアウトプット量です。
この大切なのとを意識しながら読み進めて頂ければと思います。
大学で留学生との研究生活で英語を習得。
大学院では研究生活が認められ卒業生総代に選ばれる。
アウトプットを通じて英語を習得した経験から学習サイトdaraEnglish の制作。
目次
英語学習をはじめたきっかけ
ぼくは大学三年のはじめに大学院への進学を決めました。理由は研究がしたかったからです。
もちろん進学するには大学院試験を突破する必要があります。そして試験内容は、英語、数学、専門科目でした。
試験は四年生の中旬にあったので、院に行きたいと思い立った時からはまだ一年半の時間がありました。
時間があるうちに対策に時間がかかる英語の勉強を始めました。
これがぼくの英語学習のスタートでした。
当時の英語力
当時のぼくの英語力は大学生として平均的で、ちょっと読めるけど話せない状態でした。
洋楽が好きだったのでちょっとスラングを知ってたくらいで、文法のルールなど全く知りませんでした。
通っていた学校の偏差値はたしか50くらいのところでした。なので本当にド平均からのスタートでした。
英語は話せなかった
ぼくは入試に向けて単語と文法を勉強し直しました。大学院試の英語はリーディングとライティングのみなので、勉強は黙ってもくもくとやっていました。
すきま時間に単語やって、家では文法をやって、普段の授業の勉強やバイトをやりながら、少しずつですが英語の基礎を固めていきました。
一年かけて単語帳一冊分と英語基礎をそこそこ理解しました。
着実に英語力は伸びていました。しかし、知識と能力は別物だと実感することが起こりました。英語を話そうとすると言葉が出てこなかったのです。
アウトプットの機会
英語学習を初めて一年が経ち、大学四年生になりました。大学に行った事がある人ならわかると思いますが、四年生は研究室に配属され、研究活動を行います。
単位を取り終えてる人が多く、教室ではなく研究室で多くの時間を過ごします。
ぼくも単位を取り終え研究室に毎日通いました。そして、その研究室で自分の英語力がまだまだであることを痛感しました。
留学生との出会い
ぼくの配属された研究室には海外からの留学生が数人いて、彼らのほとんどは日本語が話せませんでした。そして、ぼくは留学生と一緒に研究することになったのです。
一年間の勉強が功を奏したのか留学生の言ってることはなんとか聞き取ることができました。しかし、自分が話そうとすると言葉が出てこなかったのです。
知ってるはずの言葉も、相手から言われたらわかる言葉も、自分の口からは出てこなかったのです。
今まで院試のためにリーディングとライティング、一応TOEICも院試のスコアに反映されるのでリスニングもやっていましたが、スピーキングは全くやっていませんでした。
ぼくは、「英語=話す」ということを全く想定していなかったのです。
話せなくて当然です。
英語での研究
一年勉強していたのに全然話せなかったのは少々面食らいましたが、自分の卒論を書くためにはやるしかありません。なにより今まで勉強してきたことをアウトプットする場にもなります。
最初は苦労しました。different って言えばいいものの not same って言ったり、different と difficult がごっちゃになったり、そんなレベルでした。
研究や雑談で使う言葉には限りがあり、だんだん留学生が言ってることも、ぼくが言いたいことも伝わることが当たり前になってきました。
研究室に配属されてから三ヶ月くらい経つと、「あれ?最近英語で困ってないぞ?」と自分の成長に気づきました。
さらに、同期の誰よりもぼくは英語が話せてることにも気づきました。
これがぼくが「英語話せてるのでは?」と思えた瞬間です。
あまりにもあっさりしていてイメージが湧きにくいですが、言語の上達ってそんなものです。ヌルっとしてます。
× で、できた!!!!
〇 あれ?最近いい感じ?
なぜ自分だけスピーキングが伸びたのか
研究室の同期はぼくを含めて7人いたのですが、英語については、やや話せる3人、ギリギリ伝わる1人、話せない3人に分かれました。
そのなかでもぼくは一番話せるようになっていました。それには二つの要素があったと思います。それは基礎知識とアウトプット量です。
基礎知識はあるけどアウトプットをしない人、積極的に話すけど基礎知識が欠けてる人、アウトプット量が少ない人、
さまざまいましたが、英語が上達する人はそうでない人より基礎の定着度の高さとアウトプット量の多さが圧倒的でした。
これは研究室以外でも共通しています。
ぼくが同期のなかで一番話せていたのも、基礎の勉強をしていたのと、留学生と一緒に研究をしていたからです。
英語の基礎とは
英語の基礎とは中学校の内容がそれにあたります。
基礎=簡単ではない
「中学英語なんて簡単だよ」と思うかもしれませんが、中学英語がわかれば英語は話せます。
中学では make や take, have など万能な言葉を習います。すなわち、中学英語とは「これさえわかればとりあえず生活できます詰め合わせパック」なのです。
実際に、どのような場面、どこ出身の人とも中学英語で意思疎通できますし、相手の言ってることも理解できます。
もちろん、研究で使う言葉は中学校の範囲外なので追加で覚える必要がありましたが、毎日使う言葉はすぐ覚えられるものです。
なので、ほとんどの分野で中学英語+専門用語で英会話は成り立ちます。
基礎内容
中学校の内容とは以下のような内容です。これらがしっかり理解できて初めて中学英語ができると言えます。
もちろん、言語学的な「○○詞」「○○節」などの名前は覚える必要は必ずはないですが、I did と I have done の違いや ing や to の使いどころ、a や the が使い分けなどができることは必須です。
- 過去形と現在完了がわかる
- 不定詞と動名詞が使える
- 比較表現ができる
- 関係詞がわかる
- 冠詞が使える
- などなど
厳しいことを言うと、これらに自信がないなら英語学習は中学一年からやり直す必要があります。
逆に、しっかり理解すれば中学校の内容で十分に会話はできるのです。
アウトプットとは
アウトプットとは知識を能力に変える訓練のことです。
ぼくが英語を勉強しても話せるようにならなかったのと同じで、知っているだけでは使えるようになりません。
アウトプットのメリット
アウトプットをするメリットは多岐にわたります。
口が慣れて実際の会話がスムーズになるだけでなく、今まで勉強した内容がどのくらい理解できているかがわかります。
また、理解している内容については定着につながります。
すなわち、アウトプットもインプットにつながるのです。
実際に、ぼくは留学生と会話するなかで自分が発することができた内容を思い出して、「おれこの言葉も使えるなったんだな~」と自分の理解度を把握できるようになりました。
アウトプットの頻度
よく何かを学ぶとき、一通りの知識を学んでからアウトプットに移ろうとする人がいます。アウトプットの場で間違えたり、レベルが低いと思われるのが恥ずかしいからです。
でも、たとえ一通り学んだとしても、学生時代のぼくのように失敗は必ずします。だからインプットばかりやるのは遠回りです。
「一通り学んだら」ではなく、「一つ学んだら」の時点でアウトプットに挑戦して大丈夫です。
アウトプットといっても実際にネイティブに話しかけるのではなく、独り言として実際に言葉を発してみることも一つのアウトプットです
僕たちの頭は忠実
僕たちの脳は必至に単語や文法を覚えようとします。なぜなら僕たちが単語帳を読んだり文法のルールを記憶しようとするからです。脳みそはそれに応えてくれます。
しかし、僕たちが単語や文法を使おうとしない限り、僕たちの脳も覚えた知識を思い出そうとしません。
だがら覚えた知識を話そうとする訓練が必要なのです。脳みそが僕たちの英語を話したいという要望に応えてくれるように訓練するのです。
これがアウトプットが重要な理由です。
補足:使っていた教材
ぼくが大学院受験のために使っていた教材を紹介します。これは受験だけでなく英語基礎の勉強になるので参考にしていただければと思います。
紹介する前に一つ言いたいことがあります。
それは、教材選びは難しすぎなければなんでもいいということです。単語帳や文法書なら書かれている内容はどの教材も同じですし、本当に難しい内容であれば別途ネットで調べれば良いだけです。
なので高価なものでもないですし、なんとなくで決めてしまってぜんぜん大丈夫です。
文法
ぼくが英文法を学ぶのに使っていた教材は Forest という緑色の教科書です。
現在は出版社が変わり、Evergreen という名前になっていますが、中身はほとんど同しです。イラストが多く、解説も丁寧なのでとっつきやすいです。
かなり分厚いので、辞書のように使うことをお勧めしますが、まったく英文法がわからないという方は一度最初から最後までやってみても良いと思います(ぼくはそうしました笑)。
ちなみにぼくがこの教材を選んだ理由は家にあったからです。てきとう
単語帳
単語帳は大学入試レベルのものが望ましいです。
大学入試レベルは「毎日は使わないけど知っておくと楽」くらいの言葉がたくさんあります。
例えば、replace 交換する・入れ替える、remove 取り除く、など知っておくと便利そうですよね?
この手の単語帳はだいたい収録単語が1500~2000語ですので、そのくらいの収録数を基準に選んでも良いと思います。
そして、ぼくが使っていた単語帳は英単語ターゲット1900です。
単語数が1900で十分なのと、表紙や中身の色に青色が使われてるのも良い点です。青は人の集中力を高めると言われているので、勉強を促進してくれます。
そしてぼくがこの単語帳を選んだ理由は、色もそうなのですが、イラストが犬でかわいいからです。単語数がほどよければ、あとは好きなものを選ぶだけです。犬好きなのでこれにしました。
まとめとさいごに
この記事では、ぼくが英語を話せるようになるまでの経験とその大事な要素について話しました。
大事な要素は二つで、
1. 英語の基礎知識
2. アウトプットの量
二つのどちらもかけてはなりません。
とくに、ぼくたち日本人はアウトプットの量の大切さを学校で教わっていない人がほとんどです。
ぼくは留学生と一緒に研究するという恵まれた環境があったのでたくさんのアウトプットをすることができました。
しかし、多くの人にとってこの環境を作ることは難しいです。そして、ぼく自身この環境を再現することは今後できないのかもしれません。
でも、アウトプットは独り言でも効果は絶大です。最初は部屋に一人しかいなくても恥ずかしさを感じることもありますが、そこは慣れです笑
独り言するだけなら無料なので、とりあえず始めちゃっていいと思います!
もし実際に英語での会話に挑戦したいならハードルが低い英会話カフェなどがおすすめです。
この記事では、ぼくが使った教材の紹介もしましたが、合計で5000円もしません。ぼくはお金は教材ではなく経験に使うべきだと考えています。
ただ英会話教室だと高額なので、サブスクで通えたり無料期間があるものを使うのが一番せこいお得です!
英会話カフェLanCul なら実際に外国のスタッフがいて楽しい雰囲気で英会話に挑戦できます。めっちゃカジュアルですが、実はがっつりテキストもあるのではじめての挑戦にはうってつけです。
実際にぼくも英会話カフェには行ったことがありますが、程よい緊張感と楽しさが混ざるので初学者にはお勧めできます。
ぼくはネットで活躍しているインフルエンサーに比べて火力というか馬力というかガッツがないので、楽しくゆるりと勉強しないと疲れてしまいます。
なのでぼくは皆さんに好きなタイミングで焦らず勉強することをお勧めしてます。
すぐさま行動に移せるならそうした方がいいと思いますが、まあ、今日はここまで読んで疲れたと思うので気が向いたときに英語学習に向き合ってみてください。
だらだらでいいので続けることが一番です。一度勉強してもしばらく経ってからピンとくるものもあったりするので焦らず。
では、よい一日を!(夜読んでる人は早く寝ろ)