日本語の特徴

英語の文型は SV, SVC, SVO, SVOO, SVOC の5つに分類されます。

注目したいのは、必ず主語 S から始まるということです。

例えば「おいしい」「晴れてる」と言うにも

It tastes good.

It’s sunny.

と、主語に it を用います。

主語以外にも英語では所有格の my, your, its などを使う頻度が日本語より多く、日本人からするといちいち主語や所有格を言うのが面倒に感じます。

これは当サイト作成者の意見ですが、この面倒くささは日本語の特徴が関係していると考えられます。

日本語では主語や所有格を省略するという特徴があります。例えば、

① 本が好き。→ 私は本が好き。

② 本に名前を書いておいた方がいいですよ。→ あなたのはあなたの本にあなたの名前を書いておいた方がいいですよ。

① の主語はおそらく「私は」で、話し手は本が好きなのだと理解できます。

② も主語の「あなたは」が省略され、また、本の所有格と「書く」も目的語の「あなたの」がどちらも省略されています。

② を省略なしにた文章はとてもくどいですよね、このように日本語では主語や所有格などをわざわざ言わなくても、聞き手はそれらを把握できます。


ちなみに、学校や会社で普段日本語を話していて「主語がない」と注意された事がある人もいるかと思います。

実はこの問題は「主語がないこと」ではなく、「主語が聞き手と共有できていないこと」である場合が多いです。すなわち、話題がそれているということですね。

主語がないこと自体は日本語の癖なので口頭での会話なら問題ないです。


しかしながら、この省略は英語では起こらないことが多いのです。

日本語の主語や所有格の省略に慣れていると、英語の話し方にくどさや面倒くささを感じます。

この面倒くささは慣れるしかないです。

たくさん英語を話して I, you, your, my, her などの言葉を使い慣れていきましょう。

daraEnglish が提供する問題ではあえて日本語らしく主語や所有格がない日本語を表記してあります。

省略されている主語も一緒に英訳しながら英会話に慣れていきましょう

このレッスンはロードマップの Step1 に含まれています